MPC2000 Reference Manual [JAPANESE] [ENGLISH]
【コマンド】   【TCP/IP】
【使い方】
SET_IP

SET_IP Serial MEWNET 2 38400
SET_IP 192 168 0 14 255 255 255 0 192 168 0 248
SET_IP IP_MASK 255 255 255 0
SET_IP IP_GATE 192 168 0 248
SET_IP 115200
SET_IP UDP MEWTOCOL7 I_PORT|240
SET_IP TCP MC_PROTOCOL ポート番号
SET_IP TCP Modbus
【書   式】 【機   能】
SET_IP {種別} 「プロトコル} [オプション]

MPC-3000/MPC-3200のTCP/IP,Serial Mewnet の設定コマンド
設定許容数
MPC-3000では9個まで
MPC-3200では7個まで
【解   説】
【IPアドレスの設定】
コマンドは SET_IP です。以下に入力例を示します
入力例:
SET_IP 192 168 0 14 255 255 255 0 192 168 0 248
{ Ip adress } { ネットマスク } { Gate way }
IP アドレスのみ変更の場合は、”SET_IP 192 168 0 6”のように必要なところまで入力します。
この設定値が有効になるのは、パワーオンリセット以後、もしくは”RESET”コマンド実行後です。
また、MASK,GATEWAY をそれぞれ独立して入力することができます。
【MASK の入力例】
SET_IP IP_MASK 255 255 255 0
【GATEWAY の入力例】
SET_IP IP_GATE 192 168 0 248

*Delay ACKは、OFF状態を標準状態としています

【各種プロトコルの設定】
なお、以下のプロトコル設定は、SET_IP VOIDで全消去されます。
SET_IP VOID
個別消去は、表示されたされた設定番号に-記号をつけて入力します
SET_IP -2
設定が有効化するには、パワオンリセット、RESETコマンドの実行が必要です。

また、各種設定はプログラム中に記述することができますが、通常は実行されません。
実行されるのは、SET_IP VOIDが実行された直後のみ一回だけです。
このため、新たな設定を含んだプログラムを実行するには、RUN直前にSET_IP VOIDを実行します
あるいは、RUN IP_INITとするとSET_IP VOID,RUN,RESETを自動的に実施します。


【Telnetの設定】
設定: SET_IP TCP Telnet
Telnet を設定するとパワーオンリセット後、Telnet ポート(23)が開かれ、MPC_Monitor_Telnet
によって、プログラムのセーブロード、実行、デバッグなどの作業を行うことができます。Telnet
接続が成立すると、RS-232 ポートによる FTMW2K の接続は無効になりますが、FTMW2K 側で
CTRL_A を押すと、RS-232 側に制御が戻ります

【MEWTOCOL7

設定:SET_IP UDP MEWTOCOL7 ポート番号
MEWTOCOL7 は、Panasonic PLC 用のメモリリンクプロトコルです。MPC-3000 では UDP 通信
のタッチパネルインターフェースとして使用することができます。NEWTOCOL7 には独自の CRC
が付加されていますので、UDP 通信でも信頼性の高い情報交換が可能です。ポート番号を指定し
て設定すると、タッチパネルからの呼びかけに応答します。ポート番号は任意ですが、255 以下
を指定する場合は、以下の例にならってください。
SET_IP UDP MEWTOCOL7 I_PORT|240

【MC_PROTOCOL】
設定 : SET_IP TCP MC_PROTOCOL ポート番号
この設定は、受動(Slave)MC プロトコルをポート番号に従って開きます。応答ルールは図1のとおりです。

【Modbus-TCP】
設定: SET_IP TCP Modbus {ポート番号}
この設定は、受動(Slave)Modbus プロトコル を開きます。応答ルールは図2のとおりです
ポート番号を省略すると502ポートを使用します。

【Modbus-TCP Master】

設定:SET_IP TCP Modbus SRC IPアドレス
EPSON社製RCコントローラ用の設定です。RCコントローラにはModbus-TCPに対応したメモリシェア機能があります。シェア領域は固定で図3のとおりです。対象はRC700,RC90,T3等です。設定パラメーターとしてSRC,SRC1〜SRC3があります。SRCとSRC1はエリアが重なっていますので同時には使用できません。複数接続の場合は、SRC1〜SRC3を用いてください。
また、他のMPCをModbus Slaveに設定した状態で、Modbus SRC接続を実施すると、MPC間のModbusメモリシェアとなります。この場合、Slave側では、MBK(7000)〜MBK(7099)が入力エリアとなり、MBK(7100)〜MBK(7199)が出力エリアとなります。

【MPC メモリシェア】
MPC-3000ではUDP通信を用いたメモリシェアを実装しています。また、データ保護にはCRC16を用いており、伝達されたデータは信頼性の高いものとなっています。
設定: スレーブ側
SET_IP UDP SHARE ポート番号

設定: マスター側
SET_IP UDP SHARE ポート番号 REF_T|100 IPアドレス
*REF_Tオプションは、マスター側で有効です。通信サイクルの間隔をmsecで設定します。あまり短く設定すると、イーサネット通信が込み合い過ぎ全体としてうまく動作しません。50msec以上が妥当です。

上記の設定では、マスター側のDT(7200)〜DT(7723)のエリアがスレーブ側の同エリアに複写されます。複写サイクルは、100msecごとになります。3番目の引数はポート番号です。
任意のポート番号を使用することができます。
マスター側でスレーブ側のデータを要求する場合はDT(7700)〜DT(7723)に設定値を書き込みます。これらのデータセットは0が含まれると無効になります。
DT(7700) レスポンス要求IPアドレス指定
DT(7701) 要求データエリア
DT(7702) 要求データ数
DT(7703) レスポンスディレイ(ms)
なお、UDPメモリシェア機能には、ブロードキャストを用いた1: Nシェア機能も用意されています。詳細は、別途技術情報を参照ください。

【パケット 通信】
パケット通信は、とくにプロトコルを既定せず、文字列変数を用いてデータ交換をします。
TCP通信
マスター:ポート番号と接続先アドレスを指定
SET_IP TCP PACKET ポート番号 IPアドレス


スレーブ:ポート番号のみ指定します
SET_IP TCP PACKET ポート番号

UDP通信:ポート番号のみ指定します
SET_IP UDP PACKET ポート番号

パケット通信ではあらかじめ定められた文字列変数を使用します。文字列変数は、バワーオン時、SET_IPコマンドでの表示されるTCP_X0$,TCP_R0$,UDP_X1$,UDP_R1$等の文字列です
Xが転送用、Rが受信用。番号は定義された順序で割り当てられた番号です。

【シリアル通信の設定】
タッチパネルのRS-232通信は、TCP/IPとは関係がありませんが、TCP通信と同じバックグラウンド管理されるため、SET_IPコマンドで設定します。
ポート番号に続いてボーレートやキャラクタモードを指定できます。また、指定できるCH番号は,1〜14と、MPC-3000でサポートするすべてのRSポートに適用できます。
プロトコルはMEWNETのみです。
SET_IP Serial MEWNET 2
CH2 38400 B8NPでMEWNET接続
SET_IP Serial MEWNET 8 115200 B7O
CH8 115200bps B7 Oddで接続

【プログラムポートのボーレート設定】
SET_IPコマンドでプログラムポートのボーレートを38400bpsもしくは115200bpsに設定することができます。
SET_IP 38400 標準設定
SET_IP 115200 115200bps対応のプログラミングツールで使用します


MC_protocol.jpg

modbus.jpg

modbus_src.jpg



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